浦和レッズ 写真:Getty Images

 浦和レッズはトルコ1部フェネルバフチェから同国代表FWジェンク・トスンの獲得が決定的と報じられていたが、Jリーグの第1登録期間(ウィンドウ)終了直前に破談に終わったという。

 3月中旬に浦和移籍合意が報じられていたトスン、両者の契約内容について、トルコメディア『Sports Digitale』は14日に「4カ月間の期限付き移籍、2年間の契約延長オプション付き」とリポート。下旬には日本の労働許可証も発行され、来日間近と報じられたが、『SportsDigitale』は3月25日に「トスンと浦和の間で結ばれた契約は、エディン・ジェコの負傷を受けてジョゼ・モウリーニョ監督の要請により解除された。トスンはフェネルバフチェに残留する」とリポート。フェネルバフチェFW陣の台所事情により、浦和移籍は幻に終わったという。

 現在33歳のトスンは、身長183cmで右利きのアタッカー。アイントラハト・フランクフルト、ベシクタシュ、エバートンなどでプレーしたほか、一時トルコ代表の主力選手として活躍。国際Aマッチ53試合の出場で21ゴール7アシストをマークしたほか、2024年開催の欧州選手権(EURO)でも2試合でピッチに立っている。

 ただ2024年夏にベシクタシュからフェネルバフチェへ移籍した後は出場機会を得られず。2024/25シーズンはここまでリーグ戦6試合の出場にとどまっているが、モウリーニョ監督は欧州カップ戦など複数のコンペティションを並行して戦う上で、トスンを必要な戦力としてみなしていると、現地メディアは報じていた。

 フェネルバフチェが3月14日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)のレンジャーズ戦でPK戦の末に敗れた後、モウリーニョ監督から移籍の許可が下りたとみられたトスン。大物選手のJリーグ参戦を期待する声が高まっていたが、思わぬ結末を迎えたようだ。