地球の衛星である月が人工物であるという疑惑は繰り返し浮上している。かつて月探査機が撮影した月の画像からは地下にある巨大な長方形の構造物の存在が暗に示されているという――。

■月の地下に巨大な長方形の構造物がある!?

 超常現象研究家やUFO研究家が月や火星などで奇妙な構造物を発見した場合、それらのほとんどが錯覚の一種である「パレイドリア」のせいであると片づけられてしまうが、それには当てはまらないケースもある。

 コロラド鉱山大学をはじめとする研究チームが2014年10月に「Nature」で発表した研究では、月の「嵐の大洋(Ocean of Storms)」として知られる広大なエリアを横切る亀裂は、実際には巨大な長方形を形成していることが報告されている。

 南北の長さは2500㎞にも及ぶクレーターである嵐の大洋は、長らく小惑星の衝突によってできたと考えられてきたが、最近ではそうではないと考える専門家も出てきている。

 少なくない専門家たちは嵐の大洋の玄武岩の領域は初期の月の溶岩が冷えてできたものだと考えている。ということは月はかつて地殻活動が活発だった時期があったということになる。

 研究者たちがこの奇妙な形の長方形を特定するのに役立った画像は、月面の重力を信じられないほど詳細にマッピングしたNASAの月探査機「グレイル(GRAIL)」が撮影した画像だ。

 2011年に打ち上げられたグレイルは2機1組で軌道から月の重力分布を高精度で測定した。グレイルが収集したデータから、月の表面のほぼ完璧な長方形が発見され、月は我々が想像していたよりもはるかに神秘的であることが示唆されている。

「GRAILは、このデータを手に入れるまで誰も予想しなかった月の特徴を明らかにしました。太陽系の他のすべての惑星の表面の下に何が隠されているのか、想像するしかありません」とコロラド鉱山大学の惑星科学者で、この研究の主執筆者であるジェフリー・アンドリュース・ハンナ氏は説明する。

月の下に“巨大な長方形の構造物”が隠されている!?
(画像=画像は「The Ancient Code」より,『TOCANA』より 引用)

 アンドリュース・ハンナ氏はさらに「月の重力異常のパターンは驚くほど幾何学的で、予想外の形状をしており、月で起こっているプロセスについて新たな、異なる方法で考えることを余儀なくさせています」と言及する。

 これらの新たな発見は、月が我々が想像していたよりもはるかにミステリアスであることを証明しており、一部の人々は月は実際には約5㎞の厚さの表層に覆われた、テラフォーミングされた人工衛星であると確信しているという。

 彼らによればその表層の下には、チタン、ウラン236、雲母、ネプツニウム237などの非常に耐久性のある材料でできた約32㎞の堅い外殻層があると考えており、間違いなく月の内部は中空構造になっているという。

 はたして月の地表の巨大な長方形はその地下にある何らかの構造物を暗示するものであるのか。月の謎についての疑惑は晴れそうもない。

文=仲田しんじ

提供元・TOCANA

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