RHマイナス血液型に隠された“異質な系譜”?
この説を補強する根拠の一つとしてしばしば挙げられるのが、「RHマイナス」という血液型の存在だ。人間の血液型はA、B、AB、Oの4種類に分類されるが、さらに“RH因子”という分類要素があり、大多数の人間はこのRH因子を持つ、つまり「RHプラス」である。
しかし、世界人口の中にはごく一部、「RHマイナス」という人々が存在する。科学的にはこのRH因子の有無は赤血球表面のたんぱく質に由来するものだが、このたんぱく質が欠けているRHマイナスの人々は、妊娠時にRHプラスの胎児を“異物”と認識して拒絶反応を起こすことがあるのだ。
こうした「自然界の法則に照らしても説明が難しい現象」こそが、外部からもたらされた“遺伝子的改変”の痕跡ではないかというのがこの説の論拠だ。