トニ・クロース 写真:Getty Images

 ラ・リーガの強豪レアル・マドリードのレジェンドで元ドイツ代表の名ミッドフィールダー、トニ・クロース氏(2024年引退)が、新たなキャリアの道を歩み始めたようだ。現役時代に自身も所属していたドイツ大手エージェント「Sports360」社の少数株を取得したことが、3月20日に報道されている。

 Sports360は主にブンデスリーガの選手を中心に代理業務を展開しており、ブンデスリーガのシュトゥットガルトに所属するMFアンジェロ・スティラーやDFマクシミリアン・ミッテルシュテット、プレミアリーグのサウサンプトンに所属する日本代表DF管原由勢やトッテナム・ホットスパーのFWティモ・べルナーなどがクライアントに名を連ねている。また、同社で最も注目を集めているスター選手は、プリメイラ・リーガのポルトに所属するMFアラン・バレラだ。

 クロース氏は2024年のUEFA欧州選手権(ユーロ2024)を最後に、34歳でプロサッカー選手としてのキャリアに幕を下ろした。これまでにFIFAワールドカップ制覇、6度のUEFAチャンピオンズリーグ優勝、さらにラ・リーガとブンデスリーガのタイトルも複数回獲得している。

 卓越したパス精度と試合の流れを読む力で、長年にわたりブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘン、マドリード、ドイツ代表で中盤の司令塔を務めたクロース氏。プレーでもその「判断の確かさ」が称賛されてきたが、今後はその冷静さと経験を武器に、裏方としてどのように選手をサポートするのか注目したい。