
3月25日に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選のサウジアラビア戦を前に、W杯出場を決めたFIFAランキング15位の日本代表。2025年9月以降の国際親善試合では、メキシコ代表、アメリカ代表、コロンビア代表など強豪国と対戦が取りざたされているが、アフリカ勢とマッチメイクする必要性も考えられる。
日本はW杯グループステージの組み合わせを左右するポットで、ポット2入りが有力視されている。一方、ポット3にはコートジボワールやセネガルが入る可能性も。アフリカの強豪国と対戦することも十分考えられるだけに、そのケースに備えた予行演習は必要だ。
また、日本にとって北中米W杯の試合環境は過酷とも言える。元キャプテンのDF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)は先日、韓国メディア『フェアポイント・フットボール』のインタビューに応じた際、「(北中米W杯は)厳しい環境になる。試合会場にエアコンはなく、試合ごとの移動距離も非常に長くなる」「カタールW杯と違って、今は心配。メキシコやカナダ、アメリカでのプレー経験がある選手は少ないから」などと私見を述べた。
試合環境という観点では、メキシコの首都メキシコシティにあるエスタディオ・アステカは、標高およそ2200メートルの位置にある。高地で酸素濃度が幾分薄いスタジアムでプレーする場合に備えて、ポゼッションスタイルではなく、ロングボールを駆使した消耗戦を得意とし、運動量が豊富なアフリカ勢との対戦は有効と考えられる。
なお、日本サッカー協会(JFA)は10,11月にキリンチャレンジカップ(国際親善試合)を行うと公式発表。コロンビアをはじめ南米強豪国との対戦が報じられているが、残り2試合でアフリカ勢とのマッチメイクが実現するのか、ファン・サポーターの注目が集まる。