
ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属の日本代表MF藤田譲瑠チマは、MF守田英正(スポルティングCP)の負傷離脱により、25日に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選のサウジアラビア戦で出場機会を得るかもしれない。そんな藤田には、すでにスポルティングCP退団の可能性が報じられている守田と同様、2024/25シーズン終了後の移籍が現実味を帯びている。
現在23歳の藤田は、U23日本代表の中心選手としてパリ五輪の舞台で活躍したほか、STVVでも中盤に欠かせない戦力として存在感を発揮。しかし、STVVは2024年11月にDF谷口彰悟が負傷離脱により欠くと、一気に失速。16クラブ中14位でレギュラーシーズンを終え、下位4クラブによるベルギー1部残留プレーオフへ回った。
そのプレーオフでは、下位2クラブが2部へ自動降格となるほか、14位となったクラブは2部の昇格プレーオフ勝者との入れ替え戦に向かう。降格枠「2.5」という中での熾烈な残留争いの末、STVVが2部へ降格するとなれば、一部主力選手の放出は避けられない見通し。レギュラーシーズンを終えて、藤田が退団する可能性は高まっていると考えられる。
一方、藤田本人は2024年5月、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』のインタビューで「最近のアーセナルのようなクラブがタイトル争いを繰り広げているのを見ると、アーセナルのようなクラブでプレーすることが究極の夢であることに変わりはない」「最大の目標はプレミアリーグでプレーすること」などと語っていた。
3月22日の代表活動時にも「自分のステージを上げるのも必要」などと、ステップアップ移籍の可能性を示唆した藤田。A代表での定着、守田やMF遠藤航(リバプール)からのポジション奪取、北中米W杯参戦を目指しているだけに、STVVの成績も同選手の去就を左右するはずだ。