日常生活や旅行など、マイカーは行動範囲を大きく広げてくれるアイテムです。しかし近年では、「カーシェアやレンタカーで十分」という考えの人も増えています。

公共交通機関の発達したエリアや、単身世帯においてはとくに、マイカーが不要というケースも多いでしょう。

実際のところ、「車を所有しなくても大丈夫なライン」はどこにあるのでしょうか。今回は「かつてマイカーを維持していたけど、カーシェアで十分だと気がついた」という人たちの体験談を紹介します。

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「子育てにはマイカー必須」実際そうでもなかった?

「子育てにはマイカー必須」実際そうでもなかった?

【カーシェアorマイカー】「カーシェアで十分でしょ」思い切ってマイカーからカーシェア生活へ切り替えたら快適だった人たちのエピソード
(画像=『MOBY』より 引用)

子どもが生まれると、移動時の負担を減らすためにマイカーの購入を検討する家庭は多いでしょう。一方で、周辺環境によっては公共交通機関やカーシェアだけでも十分に生活できるケースもあるといいます。

「ずっと自分の車はもっていなかったんですけど、結婚して子どもが生まれたタイミングで中古のステップワゴンを買ったんです。周りの子持ちで車をもっていない人はいませんでしたし、そういうもんだろうって。実際、子どもを連れての買い出しとか、かなり便利でしたしね。

でも、子どもが3歳の頃に駅近のマンションを買ってから、電車でのお出かけも増えて、『あれ、これ本当に車必要?』と思うことが増えていったんですよ。

徒歩圏内にカーシェアのステーションが複数あり、保育園やスーパーも近いので、普段の移動は徒歩や自転車で十分なんですよね。大きな買い物も大抵はネットで済みますし。

正直、旅行や帰省を除けば、月に100km走るかどうかだったので、『それならいっそ手放して、必要なときだけレンタカーでよくない?』と。私も夫も車に関心はないので、そこはすんなり決まりました。

子どもがいて車がないのを変に思う人もいるかもしれませんが、そのために月3万円とか、維持費をかけるのもなって。

手放してしばらくは『久々にあの公園行こうか……いや、そっか車ないんだ』みたいなこともありましたけど、今はもうそれが普通になってしまっているので、全然不便さは感じないですね。

手放す際には『急に子どもが体調を崩したら……』なんて心配もありましたが、タクシーで全然事足りますし。駐車場代のほかにも、車検とかオイルとかタイヤとか、そういう点を気にしなくていいのも大きいですね」(40代女性)

このように、子育てに必要な施設が周辺に揃っている環境では、マイカーがなくても不都合なく生活できるケースもあるでしょう。車の維持費が浮いたぶん、教育費の積み立てにまわすなど、お金の使い道にも幅が広がりそうですね。

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同級生が続々と車購入、自分も買ってみたけれど…

同級生が続々と車購入、自分も買ってみたけれど…

【カーシェアorマイカー】「カーシェアで十分でしょ」思い切ってマイカーからカーシェア生活へ切り替えたら快適だった人たちのエピソード
(画像=@Nagahisa_Design/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

居住エリアや世代によって、「車を所有するかどうか」についての考え方は大きく異なります。周囲が当たり前にマイカーを維持している環境であれば、おのずと「自分も車を買おう」と考えるようになるものでしょう。

「高校の友達に就職組が多くて、卒業後に集まると車の話になることが多かったんですよね。何度か車に乗せてもらうこともあって、『自分の車っていいな』とずっと憧れていました。

なので大学を出て就職し、間もなくホンダのヴェゼルを中古で買ったんです。買ってしばらくは『自分も大人になったんだ』というワクワク感で、毎週末どこかに出かけたり、友達を乗せたりもしていましたね。

ただ2年くらい経つと、徐々に乗るペースも落ちていって、週末の買い物くらいにしか使わなくなっていったんですよ。もともと通勤は電車ですし、どうしても車が必要なわけじゃなかったんですよね。

それでもなんとなく車は維持していたんですけど、ちょうどヴェゼルの車検前に、大学の同期6人と旅行に行くことになって。ヴェゼルには乗りきらないので、大きめのミニバンを借りて1台で出かけたんですね。

そのとき、『どうせあまり乗らないのなら、状況にあわせてタイプを選べるレンタカーの方がいいじゃん』と思ったんですよ。そのまま思い切って車検のタイミングで手放して……。

寂しさはありましたが、毎回違う車をレンタルする楽しさもありますし、何より維持費のぶんをほかの趣味にあてられるのが大きいですね。今は高校の友達と集まる機会も減っていて、『車を買った頃は雰囲気に流されていたのかな』という気もします」(20代男性)

このように、周囲に車を維持している人が多かったとしても、『自分にもマイカーが必要』だとはかぎりません。自分自身の環境をあらためて検討してみると、必要性がそこまで高くないことに気づくケースもあるようです。

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「都内は車がいらない」ってこういうことか…

「都内は車がいらない」ってこういうことか…

【カーシェアorマイカー】「カーシェアで十分でしょ」思い切ってマイカーからカーシェア生活へ切り替えたら快適だった人たちのエピソード
(画像=©connel_design/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

マイカーを手放すきっかけとして、「都心部への引っ越し」は主要な理由のひとつかもしれません。電車やバスで移動には困らないのに、駐車場代などの維持費は非常に高く、都心ほど「マイカーのコスパ」は悪くなっていくでしょう。

「出身が東京の武蔵村山市で、東京で唯一鉄道が通っていない市なんですよ。なので自然と、大人になったら車に乗るのが当たり前と思っていたんです。

それで、高校を出てすぐ工場に就職し、自分の車を買って通勤していたんですけど……。数年前にちょっとした事情で23区内の企業に転職することになり、近くに住むにあたってマイカーを手放しました。駐車場代が3万円近かったので、維持する選択肢はありませんでしたね。

ただそれでも、車がない生活は不安だったので、最初は『いつでも車が借りられるように』と周囲にいくつかカーシェアのステーションがある物件を選んだんです。でも実際に住んでみると、車が必要な状況がほとんどなくて、月に1度借りるかどうかという感じで。

以前は全然実感がなかったですが、都会は車がいらないって本当なんだと思い知りましたね」(30代男性)

このように、車が必要かどうかを判断するには、ライフステージやライフスタイル、居住エリアや経済状況など、さまざまな要因を検討する必要があります。生活のなかで何を優先するかを考えながら、「マイカーの有無で生活がどう変わるか」をじっくり考えることが大切です。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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