国立競技場 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグ第10節の町田ゼルビア対浦和レッズ(4月13日:国立競技場)のチケットは、3月23日正午から一般発売がスタート。価格変動制(ダイナミックプライシング)によるアウェイ側(浦和側)のチケット価格高騰が話題を呼ぶなか、Jリーグの無料招待企画によるチケットの転売が相次いでいる。

 『THE国立DAY』の対象である町田対浦和では、小中学生1万人を無料招待。メイン上段指定席、バック上段指定席、パノラマシート、サポーターズシート2層などが対象席種となっており、申込者は小中学生(本人)である必要はないとのこと。すでに第2次応募の当選発表まで終了している。

 チケット仲介アプリ『チケジャム』や複数のフリマアプリ等では、24日の時点で町田対浦和のチケットが多数出品。メイン上段指定席、バック上段指定席のチケット等を中心に「招待席」などと記されたものが確認されるなど、無料招待券の転売が後を絶たない状況だ。

 一方、無料招待企画の対象席種ではないビジターサポーターズシート(アウェイ側)は、大人1名あたり5,000円以上で販売されているほか、小中高生も1名あたり約3,000円。ダイナミックプライシングの影響もあり、高額な価格設定となっている。

 これには、浦和サポーター等からの不満が相次いでいるほか、ダイナミックプライシング反対論が再燃。チケット購入見送りの報告や、購入を控えるよう求めるコメントも散見される。高額なチケットの購入を余儀なくされる客が一定数存在する傍ら、無料招待チケットの転売が横行している状況に、不公平さを感じるファン・サポーターは多いはずだ。