
清水エスパルスの新スタジアム建設計画推進派である藤本学氏が、3月23日に投開票の静岡市議会議員選挙で落選。今後、建設計画が進まない可能性も考えられる。
無所属新人の藤本氏は、定員15の駿河区で立候補。選挙期間中、Xで「新スタ計画をまた動かすために立候補しています」と投稿するなど、計画推進派として情報発信。JR清水駅のそばに製油所の跡地にスタジアムを建設する可能性について「計画もほぼ白紙化」とした上で、立地の再検討の可能性にも触れていた。
静岡市によると、駿河区選挙区の開票作業は23日深夜に終了。定員15のところ24名が立候補していたが、藤本氏は1362票、得票率20%で21位という結果に。ボーダーラインの15位から1071票差で落選しただけに、この結果が今後の新スタジアム建設計画に影響を与える可能性はあるとみられる。
なお、清水が現在ホームスタジアムとして使用しているIAIスタジアム日本平は、JR清水駅からバスで約20分。アクセスの不便さが問題視されていることにくわえて、完成から30年以上が経ち、老朽化が進んでいることも、新スタジアム建設を求める声に繋がっている。
ただ、製油所の跡地については、静岡市の難波喬司市長は「地権者(エネオスホールディングス)との調整がなかなかつかない」などとコメントしている。駿河区選挙区の結果に、清水サポーターなど一部の国民は肩を落としているだろう。