
ポーランドトゥスク首相
NATOの軍事力強化の5ヶ国にポーランドを加えた
NATOは今後米国からの支援を得られないと判断し、ヨーロッパの同加盟国の中でフランスのマクロン大統領は軍事力で上位5カ国の国防大臣を3月11日にパリに召集した。核を保有するフランスと英国に続いて、同大統領が招集したのはドイツ、イタリアそしてポーランドの3か国であった。そこから外されたのはスペインであった。
軍事力(GFPグローバル・ファイヤー・・パワー)ランキングによると、英国5位、フランス6位、イタリア10位、ドイツ14位そしてその次はスペイン17位ということで、スペインが招集されるべきであった。因みに、ポーランドは21位となっている。()
ではなぜスペインの代わりにマクロン大統領はポーランドを招集したのか。それには以下のような理由があると思われる。
スペインはGDPにおいて国防費の割合が1.29%ということで、これはNATO加盟国の中で最下位にランキングされている。一方のポーランドは4.12%でNATOの中でトップの位置を占めている。
しかも、ウクライナ戦争においてポーランドは同国と国境を接しており、ロシアに対し非常に強い危機意識を高めている国だ。
さらにポーランドには多くのウクライナイ人が避難しており、彼らを同国は快く受け入れている。だから現在ポーランドで働いているウクライナ人が多くいる。
それに対してスペインはサンチェス首相がNATOのルッテ事務局長を始め、多くのヨーロッパの首脳から快く受け入れてられていないからだ。サンチェス首相は彼の夫人、弟、彼の政党の元参謀長らが汚職で公判中であるにもかかわらず、彼は辞任することもせず依然首相のポストにしがみ付いている。しかも、そのポストを維持するために不足の議席を補うべくスペインの統一を妨げようとする独立派からも支持を得ている。その代りに彼らに譲歩もしている。これら一部始終をヨーロッパの首脳は観て知っているのである。だから、EU内においても信頼されていない政治家である。そのような人物が今も首相に就いているということからマクロン大統領はスペインを今回の招集から外したものと思われる。その犠牲になったのがスペインの軍隊である。同軍隊の幹部連中は軍事費が少ない理由からトランプ大統領からスペインは差別を受けるのではないかと懸念していた。ところが、トランプ大統領も出席するであろうNATO首脳会議を待つ前に、今回の招集でスペインが外されたという屈辱を味わされたのである。