すると、その1投目。オモリ着底と同時にズン、ズンと竿先に明確なシグナルが届く。手巻きでは大きな波のアップダウンに対応できない状況。最初から電動の中速で巻き上げ、大きな波が通過する時は合わせるように竿を上下させて、ミチイトが緩まないように操作する。
電動が止まると竿を横に置いて、すぐに中オモリから順に仕掛けをたぐると、海中から乳白色と薄茶色が混在する魚影が2つ見えてきた。
下から4番目に配置したピンクに40cm級、同2番目に配置したイエロー/ブラウンのゼブラ模様に30cm級の一荷。

良型が続々登場
2投目も、底ダチを取ってから1回目の誘いで強い乗りが到来。今度は濃いグリーンと、ケイムラカラーのツノに35cmのダブル。喜びながら取り込もうとすると、1尾が海面で外れてしまう。
3投目は海底から4~5m誘い上げたところで乗ってきた。誰でもわかるようなズドン、ズドンという大きな衝撃的なもので、40~45cmの一荷だった。
この間、船中でも次々とヤリイカが乗り、サバの邪魔はなく、ウネリさえなければ数は伸ばせたところだった。

後半にも時合い
しかし、時間の経過とともに乗りが渋くなり、3投目以降の追加は10時半ごろ。1番下のクリアレッドに30cm級。左舷胴の間の原田さんは、仕掛けの扱いに慣れるまで苦戦していたが、中盤から調子を上げ、25~40cmの一荷を連発。アッと言う間に私に追いつき、最後の流しは待望の乗り乗りタイム。
だが、多点掛けを確信したにもかかわらず、取り込めたのは25cm1尾だけ。一方、船長のアドバイスを実践した原田さんは、25~35cmを2尾追加して、8対7で逆転された。13時に沖上がり。最終的な船中釣果は20~45cm7~16尾だった。
