🔍 塩川正十郎氏の発言

2000年ごろ(読売新聞などのインタビュー・回顧談)

「野党対策や国会対策に官房機密費を使ったことがある」 「国会運営をスムーズにするために、与野党の議員に“渡す”ことがあった」 「相手は名前を出せないが、効果は確かにあった」

自民党の中でも比較的“清廉”なイメージを持たれていた人物。 それでもこのような発言をしたことから、「昔の政権運営では普通だった」という空気をうかがわせる証言でした。 証言当時も一部で批判されたが、その後、政府から公式な否定や反論はなかった。

🧩 官房機密費からの支出が慣例化していた可能性

日本共産党は、石破首相の商品券配布に官房機密費が使われた可能性を指摘しています。 共産党の公開した宮沢内閣の官房機密費の明細によると、国会議員らに餞別、香典、商品券などの私的な用途に使われた形跡があり、政府はそれを否定も肯定もしていません。

共産党の公開した資料

Q. 外交機密費は刑事事件になりましたね?

「外交機密費」をめぐっては、実際に刑事事件となり、外務省の幹部が逮捕・起訴された事例があります。これは「官房機密費」とは別の枠組みですが、公費の“闇支出”が初めて刑事責任に問われた重要な事件でした。

🔍 外交機密費事件

2001年に読売新聞の報道で明るみに:実際の不正は1990年代から行われていたとされる。 官房機密費と似た性質を持つが、使途が報道で明らかになり、明確に違法性が立証された点で大きな意味を持つ事件。 この事件で外務省職員が逮捕されて外務省の幹部が更迭され、政府の「ブラックボックス予算」への監視の目が強まることになった。

🧨 事件の概要

内容 詳細

対象となった資金 在外公館費や機密費(報償費)など、外務省が外交活動名目で使う予算

不正の手口 実際には使っていない旅費・会議費などを使ったことにして差額を着服。また、協力業者や外郭団体に架空請求を出させてキックバックを受け取るなど。

被告人 元外務省要人外国訪問支援室長・松尾克俊

金額規模 約5億円

罪名 詐欺罪・業務上横領・公金横領など

Q. 首相が官房機密費を新人議員に配ったとすると違法でしょうか?

非常に本質的な問いです。「官房機密費を新人議員に配った場合、違法かどうか?」という点については、現在の法制度では「必ずしも違法とは断定できない」が、重大な政治的・倫理的問題を含んでおり、違法に問われる可能性もあるというのが現実です。以下に詳しく解説します。