
名古屋グランパスは3月20日に行われたYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦で、J3所属のテゲバジャーロ宮崎に延長戦の末に勝利。それでも、J3クラブ相手に途中まで苦戦しただけに、長谷川健太監督の解任論が再び飛び交っているほか、復帰したGKシュミット・ダニエルのパフォーマンスに関する議論も熱を帯びている。
J1リーグ第6節終了時点で白星がなく、最下位の名古屋。開幕ダッシュに失敗しただけに、以前から長谷川監督の解任を求める声は相次いでいる。そんななかで迎えた宮崎戦では、シュミットが好パフォーマンスを発揮し、クリーンシートで終えた一方、攻撃陣は後半終了までにゴールを奪えず。FW浅野雄也が2ゴールと結果を残したとはいえ、攻撃面の改善は必要とみられる。
こうした90分間の試合内容をもとに、ネット上では長谷川監督の采配や起用法に対する不満の声が上がっているほか、監督交代論も再び噴出。シュミットに対する称賛が相次ぐ一方で、同選手へ依存するような守備組織になる可能性を問題視する意見も散見される。
また、名古屋はFWキャスパー・ユンカーをはじめ負傷者を多く抱えている状況。宮崎戦で勝利したとはいえ、一部からはトレーナーや一部コーチの責任を問う声も沸き起こっている。
シュミットの復帰による守備陣の安定化が期待される一方、リーグ戦で巻き返しを図るための改善ポイントが多い名古屋。山口素弘ゼネラルマネジャー(GM)は3月15日開催のJ1第6節・東京ヴェルディ戦後に「今のところ考えていない」などと、監督交代の可能性を否定しているが、依然として厳しい状況であることに変わりはなさそうだ。