日本代表 写真:Getty Images

 バーレーン代表は3月20日に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で、日本代表に0-2で敗れたものの善戦。MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)、MF堂安律(SCフライブルク)ら擁する攻撃陣を途中まで封じ込めた。そのバーレーン代表率いるドラガン・タライッチ監督の日本代表や森保一監督に対するコメントが反響を呼んでいる。

 タライッチ監督は試合後の会見で、「まず日本代表におめでとうございます。(日本代表の)W杯出場は、驚くことではない」と森保ジャパンを祝福。日本が2022年のカタールW杯でドイツやスペインを下したことに言及した上で、「日本はW杯で驚くような結果を残すと思う」と対戦相手への期待を寄せたほか、「日本代表のことも森保監督のこともリスペクトしている」と述べたという。

 また、一部から日本の弱点に関する質問が飛んだが、バーレーン代表指揮官は「この場では言えない」「黙っている」などとコメント。「W杯出場を世界最速で決めた日本に対して、自分の口を慎む必要があると思う。これが、森保監督に対するリスペクトである」と、対戦相手に敬意を払った。

 この敵将のコメントは、ネット上で話題に。日本代表の弱点を公にしない姿勢への称賛が相次いでいるほか、バーレーンの戦いぶりを評価する声も。全体的に好意的なコメントが多いものの、日本に対するリップサービスと受け取る声も散見されている。

 後半途中まで日本のシュート本数を5本に抑えるなど、守備面で本来のパフォーマンスを発揮したバーレーン。W杯アジア最終予選残り3試合で、2位オーストラリアから勝ち点4差の5位であるとはいえ、日本相手に見せたような戦いを続けたら、W杯出場権獲得の可能性も考えられる。