■退役後は学究生活へ

 かつて、ナチス・ドイツは彼女を恐れ、買収に乗り出したことがあるという。「リュドミラ、こっちへ来なさい。そしたら、たくさんのチョコレートをあげよう。ドイツの軍人にしてあげよう」と。だが、愛国心の塊である彼女の耳には届かない。激高したナチスは「あの女を309片に八つ裂きにしてやる」と気炎を上げたそうだが、「アイツら、あたしの成績が気になるのね」と高笑いしたとか。

309人を射殺した美女スナイパー「レディ・デス」とは!?ナチスも怯えた史上最強美女の真実!
(画像=「The Sun」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 数々の負傷と戦闘神経症に苦しめられはしたが、彼女の戦意をくじくものは何もなかった。1942年6月、迫撃砲によって顔に大けがを負ったが一命をとりとめた。それを機に第一線からは退いたものの、教官として女性狙撃手の育成に尽力し、翌年「ソ連邦英雄」の名誉称号を受賞、最終階級は少佐に昇進したという。

 終戦の年、除隊したパヴリチェンコはキエフ大学に復学して史学を修め、歴史家となった。卒業後は海軍司令部の戦史課に就職。研究助手として戦史の編纂に携わっていたが、1974年10月、心臓発作で58歳の生涯を閉じた。遺体はモスクワのノヴォヂヴィシエ墓地に埋葬されている。

 晩年、パヴリチェンコは「まだ軍隊が女性を受け入れていない時代、私は入隊した」と胸を張る。確かに、赤軍は彼女を広告塔に利用して、若い女性の狙撃手候補生を獲得していったかもしれない。本人も後進のために道を開くことができて幸せだったのではなかろうか。教え子たちと一緒の写真には、大勢の娘たちからビッグシスターとして慕われる彼女の生き生きした姿があった。

提供元・TOCANA

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