フロリアン・ビルツ 写真:Getty Images

 ドイツサッカー連盟(DFB)とアディダス社が、3月17日、DFB創設125周年を記念した特別仕様のドイツ代表ユニフォームを発表した。1974年に西ドイツ代表が自国開催のワールドカップで優勝した際のレトロデザインが採用されており、SNS上でポジティブな反応が多く上がっている。

 伝統的な白と黒のカラーリングに、クラシックなクルーネックや袖口のディテールが加えられ、シンプルながらも洗練された仕上がりとなっているユニフォーム。ゴールキーパー用にはライトブルーが採用された。胸元にはアディダスのトレフォイルロゴ(三つ葉の形をしたマーク)とDFB創設125周年を記念した特別な刺繍エンブレムが施されている。

 一方で、従来の代表ユニフォームに描かれていた国章のアドラー(鷲)が明確に表現されていない点も注目を集めている。これについては、125年前のDFB創設当時(1900)、ドイツという国自体がまだ存在していなかった(当時はドイツ帝国1871-1918)ことが背景にあるとされる。

 記念ユニフォームは、3月20日にミラノで行われるUEFAネーションズリーグ準々決勝のイタリア戦で初披露される予定で、ドイツ女子代表も4月の試合で着用することが決まっているとのこと。

 これに合わせ、アディダス社は「Der Stoff aus Legenden(伝説が織りなすユニフォーム)」と題したキャンペーン映像を公開。FWユーレ・ブラント(VfLヴォルフスブルク)、ニア・キュンツァー(2008年引退)、FWトーマス・ミュラー(バイエルン・ミュンヘン)、GKマヌエル・ノイアー(バイエルン・ミュンヘン)、ルディ・フェラー(1996年引退)、FWフロリアン・ヴィルツ(バイエル・レバークーゼン)らが登場し、125年の歴史を振り返る内容となっている。

 SNS上では「フットボールのユニフォームというより普段着としても良さそう」「かっこいい!」といった声が寄せられている。中には「近くで見るとかっこいいけど、遠くから見たら体操服っぽい」という意見もあるが、全体的にポジティブな反応が多い。特に、ベテランのミュラーがユニフォームを着こなす姿には「やっぱり様になるなぁ」というコメントも見られた。