UFOや異星人は、ただ目撃されるだけの存在ではないのかもしれない。もしかすると、人間の意識が彼らを呼び寄せる鍵となるのでは――?

 そんな驚きの仮説を追う新たなドキュメンタリー『The Rendlesham UFO – The British Roswell(レンデルシャムUFO ― 英国のロズウェル事件)』が2025年公開予定だ。本作では、1980年にイギリス・レンデルシャムの森で発生した謎のUFO事件を再検証するだけでなく、「人間の意識がUFOを召喚できるのか?」という新たな可能性に迫っている。

レンデルシャム事件とは?

 本作の舞台となるレンデルシャム事件は、1980年にイギリス・サフォーク州で発生したUFO目撃事件で、「英国版ロズウェル事件」とも呼ばれる。米軍基地の近くに奇妙な発光物体が降下し、軍人たちが接近したところ、異常な動作をする謎の物体を目撃したと報告されている。以来、この森では未確認飛行物体や光るオーブ、不気味な生物の目撃情報が相次いでいる。

 しかし本作の監督であるマーク・クリストファー・リーとロデリック・ゴッドマンは、この事件の「新たな側面」に注目した。それは、人間の意識がUFO現象と関係している可能性だ。

人間の意識がUFOを呼ぶ?  映画では、レンデルシャムの森を訪れた何人もの目撃者が、「思考によってUFOを呼び寄せた」という証言をしている。ある人は、強く意識を集中すると空にオーブが出現し、また別の人は「三角形のUFOを見た」と主張している。

 この現象の説明として、研究者たちは「松果体(しょうかたい)」の役割を指摘している。松果体とは、人間の脳内にある小さな器官で、古来より「第三の目」とも呼ばれ、神秘的な能力と関連づけられてきた。オーストラリアの瞑想指導者シェリーン・マクラウドは、松果体が「意識の送受信装置」のように機能し、異星人との交信を可能にするかもしれないと述べている。

 また、監督のリーは「この理論が正しければ、CIAが過去に行ったリモート・ビューイング(遠隔透視)の実験とも関係があるかもしれない」と語る。リモート・ビューイングとは、超能力者が遠く離れた場所の情報を読み取る能力で、かつてCIAが極秘に研究していたとされる。