おそらく誰もが子供のころに一度は口ずさんだ経験があるだろう童謡「サッちゃん」。サチコという名の幼女について、その愛らしさとともに、遠くへと行ってしまう寂しさを親しみあふれるメロディーに乗せた不朽の名曲である。

 児童文学作家の阪田寛夫(1925~2005)、作曲家の大中恩によって生み出され、1959年にNHKラジオ「歌のおばさん」で初めて放送された。作詞者である阪田は生前、「幼馴染の少し影のある少女が幼稚園を転園したときの思い出を書いた」と明かしている。歌詞碑が建てられた大阪市阿倍野区の幼稚園は、幼少の阪田が少女と出会って別れた場所だという。

絶対に知ってはいけない童謡「サッちゃん」の4番の歌詞とは?10番まで存在、歌うと死ぬ…!?恐怖の都市伝説
(画像=サッちゃん歌碑 Ty19080914 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる,『TOCANA』より 引用)

■知ってはいけない! 「サッちゃん」の恐ろしい歌詞(4~10番)

 今さら指摘するまでもなく「サッちゃん」の歌詞は、3番まで。いなくなってしまったサッちゃんのその後は個々人の想像に任されている――かと思いきや、実は4番以降も存在しているという驚きの都市伝説があることをご存じだろうか? 言い伝えによって細部に多少のブレはあるが、4番以降はだいたい次のようなものである。

4 サッちゃんがね おべべをおいてった ほんとだよ
  だけどちっちゃいから きっと貰いにこないだろ
  悲しいな サッちゃん

5 サッちゃんはね 線路で足を なくしたよ
  だからお前の 足をもらいに行くんだよ
  今夜だよ サッちゃん

6 サッちゃんはね 恨んでいるんだ ほんとはね
  だって押されたから みんなとさよなら悔しいね
  あいつらだ サッちゃん

7 サッちゃんはね 仲間がほしいの ほんとにね
  だから君も 連れて行ってあげる
  やさしいでしょ? サッちゃん

8 サッちゃんもね 悔しかったんだ 君のこと
  なんで君は生きているの? 君がほしいよ
  ほしいな サッちゃん

9 サッちゃんはね 今日が死んだ 日だから
  誕生日がほしいな でも決めたんだ
  オマエガホシイ サッちゃん

10 サッちゃんはね この歌聴くと 落ち着くの
  あなたもいっしょに 歌わない?
  あの世で サッちゃん


 いかがだろう? 5番以降、内容が急転直下のごとくおぞましい変貌を遂げていることがおわかりだろう。

 この都市伝説の元は1999年に出回ったチェーンメールとされる。「○日以内に○人に同じ内容を送らなければ……」といった類の迷惑行為だ。
 では、この恐ろしいサッちゃんの歌(4番以降)の背後には、いったいどのような言い伝えがあるのだろうか?

絶対に知ってはいけない童謡「サッちゃん」の4番の歌詞とは?10番まで存在、歌うと死ぬ…!?恐怖の都市伝説
(画像=イメージ画像 Created with DALL·E,『TOCANA』より 引用)