これが「アクティブファンド・パラドックス」です。

野村のファンドの場合、ファンドサイズが最初から極めて大きくなってしまい、アクティブファンドとしての付加価値をつけることが困難なままスタートしたのが悲劇でした。

好パフォーマンスでも資金が集まらず、サイズが大きくならないで運用成績の好調を維持できる。そんな都合の良いファンドはありません。

とすれば、やはりアクティブファンドへの投資はかなり慎重にすべきではないでしょうか?

日本の大手運用会社は、大きなサイズを目指す低コストのインデックスファンドと適正サイズで運用するアクティブファンドというラインナップで個人投資家に運用機会を提供すべきだと思います。

そして好成績によって人気となったアクティブファンドには、経営上はマイナスであっても資金流入制限をする勇気を持つべきです。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2025年2月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。