日産の財務リスク上昇

 25年3月期の連結最終損益が800億円の赤字見通しとなっている日産の財務リスクは上昇している。今月21日、ムーディーズ・ジャパンは日産の発行体格付けを投機的等級(投資不適格に該当)の「Ba1」(ダブルBプラスに相当)に引き下げ。日産の自動車事業は昨年12月末時点で約1兆2000億円の手元資金を持っているため、すぐに資金繰りに窮する可能性は低いとみられているが、25~26年3月期には約1兆円の社債の償還を迎え、社債発行時に大きな上乗せ金利が必要となるなどして資金調達コストが上昇する懸念がある。23年3月には米格付け会社S&Pグローバル・レーティングが日産の長期発行体格付けを「トリプルBマイナス」から投機的水準となる「ダブルBプラス」に引き下げていた。

(文=Business Journal編集部、協力=桜井遼/ジャーナリスト)

提供元・Business Journal

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
地元住民も疑問…西八王子、本当に住みやすい街1位の謎 家賃も葛飾区と同程度
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
現役東大生に聞いた「受験直前の過ごし方」…勉強法、体調管理、メンタル管理
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?