
MF久保建英(レアル・ソシエダ)、MF三笘薫(ブライトン)、MF伊東純也(スタッド・ランス)ら擁する日本代表は、FIFAワールドカップ北中米大会出場へ王手をかけている状況。3月20日のアジア最終予選バーレーン戦を前に、W杯グループステージの組み合わせに関わるポット1入りの可能性が日本国内外で話題に。日本代表OBの城彰二氏も関心を寄せている。
北中米W杯では出場枠が「48」に拡大されたことにより、1ポットあたり12チームという構成に。開催国のカナダ、アメリカ、メキシコはFIFAランキングに関係なく、ポット1に入るが、3か国いずれも2025年3月の国際Aマッチデー期間前の時点で10位以下。最も順位の高いアメリカは、9位イタリアから86.03ポイント差の16位だ。
この現状を踏まえると、ポット1入りの有力な条件として「FIFAランキングで1桁順位」が考えられる。日本は15位につけているが、イタリアとは78.72ポイント差。オランダ、ポルトガルなど現在1桁順位である強豪国のうち、いずれか1か国がW杯本大会出場を逃す場合は、10位ドイツと51ポイント差であるため、ポット1入りの可能性は幾分高まる。
このポット1入りの可能性を巡っては、城氏の公式YouTubeチャンネル『JOチャンネル』で18日に公開された動画でも話題に。同氏は「海外メディアの人と話したけど、『日本がポット1を狙うなんて、今まで聞いたことがない』という驚きがあった」と、海外の反応を伝えたほか、「結構賛否ある。『そんなの無理だと』と言う人もいる」とコメント。それでも「森保一監督の狙うレベルが上がっているのは良いこと」などと、指揮官の狙いを評価している。
山本昌邦ナショナルチームダイレクターが13日の招集メンバー発表会見で「(日本代表が)ポットのどこにいるのかは、非常に重要な要素」と発言するなど、早くもW杯本大会に視線を向けている日本代表。2025年9月にFIFAランキング19位のメキシコと対戦する可能性も報じられているが、日本サッカー協会が「ポット1入り」を目指す上でどのような戦略を練っているのか興味深い。