
かつて名古屋グランパス、川崎フロンターレに在籍していたMFジョアン・シミッチは、ブラジル1部サントスでブラジル代表FWネイマール、MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)らとチームメイトだが、ここに来てJリーグ移籍の可能性が取りざたされている。
ブラジルメディア『Santistas』が3月18日に伝えたところによると、シミッチには依然としてJリーグクラブが関心を寄せているとのこと。記事で「クラブ名こそ明らかになっていないが、すぐに獲得したいと考えている」と綴られているだけに、当該クラブは緊急補強の必要性に迫られているとみられる。また同選手には以前、コリンチャンスをはじめブラジル国内クラブも興味を示していたが、交渉は進展しなかったという。
シミッチのJリーグ再挑戦の可能性を巡っては、ブラジルメディア『Bola Vip』が2025年1月30日の時点で、複数のJリーグクラブと同選手の代理人による接触を報じたものの、「まだ正式なオファーはない」としていた。
現在31歳のシミッチは、2019年から2シーズンにわたり名古屋でプレーしたほか、2021年から川崎に在籍。2023シーズンもリーグ戦30試合に出場していたが、同シーズン終了後にサントスへ移籍している。
そのサントスとは加入時に1年契約を結んでいたが、2024シーズン序盤からピトゥカとのボランチコンビで存在感を発揮。2024年5月に2025シーズン終了後までの契約延長で合意した後、ファビオ・カリーレ元監督のもと主力選手として活躍していた。
第1登録期間(ウィンドウ)終了まで残り数日であるJリーグの移籍市場。「すぐに獲得したいと考えている」という海外メディアの報道内容を踏まえると、現在J1で最下位に沈み、守備陣の安定感が欠けている名古屋に復帰するというシナリオも考えられそうだ。