槙野智章氏 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島、浦和レッズ、ヴィッセル神戸、日本代表OBの槙野智章氏は現在、神奈川県社会人サッカー1部リーグ所属の品川CCを指揮。解説者のみならず指導者としての実績を積み重ねるなか、日本代表監督就任など自身の今後のプランを明かしている。

 同氏は3月16日午前放送のワイド番組『ONE-J』(TBSラジオ)に出演。本仮屋ユイカさんや横山雄二アナウンサーとの対談で、話題が監督業に及ぶと、槙野氏は「僕が目指しているのは、プロの監督」と発言。日本サッカー協会(JFA)が認定する指導者の資格制度(ライセンス)や同制度の問題点について、こう述べている。

 「プロの監督になるためには、S級ライセンスが必要。日本では(S級を取得するまでに)10年、15年かかると言われている。それは大きな問題だと思っていて。経験のある人が(S級を取得するのに)そこまで長い時間がかかっていると、年齢を重ねるし、その人の価値が落ちる。欧州は選手上がりの監督がしっかりと(選手に)伝える時間がある。ただ僕はそれを3年で終わらせようとしている」

 また同氏は「将来的に日本代表の監督も視野に入れている?」と訊かれると、「目指しています」と即答。くわえて、今後も解説業や経営者としての活動も並行して続ける意向を示している。

 日本サッカーの指導者ライセンスを巡っては、かつてカンボジア代表を指揮していたMF本田圭佑が、以前から制度変更の必要性を主張。2022年11月のカタールW杯開催時期から「ライセンスがなくても誰でも監督になれるようにするべき」などと、持論を展開している。

 この本田の意見には、日本代表の元チームメイトである槙野氏が賛成。ただ、2023年5月にJFAのA級ライセンス合宿へ参加した際、『ABEMAスポーツタイム』のインタビューを通じて「ライセンス取得は絶対必要」などと自身の意見を述べていた。