任天堂が利益を受け取るのは自然
では、なぜ任天堂はナイアンティックのゲーム事業売却に伴い、多額の利益を得ることになったのか。
「詳細は分かりませんが、ポケモンというのは任天堂のIPなので、そのIPを使ったゲームが生み出した利益の何パーセントかを任天堂が受け取るというかたちの契約があったとしても、おかしくはありません。結局のところナイアンティックは『ポケモンGO』を他社に売却するという話なので、売却によって受け取るお金の一部を任天堂が受け取るというスキームなのではないかと推察されます」(岩崎氏)
金融機関のファンドマネージャーはいう。
「任天堂はナイアンティックに出資する株主なので、その株が第三者に売却されれば任天堂にお金が入るということになります。また、もしナイアンティックのゲーム事業に一定の余剰資金があったのだとすれば、出資比率に応じて株主に分配されるということはあるかもしれません。いずれにしても任天堂は『ポケモンGO』で多額のリターンを得るわけで、ビジネスとしては成功したといえるでしょう。また、IPビジネスというのは成功すると多額の利益をもたらしてくれるものだという象徴的な事例ともいえます」
(文=Business Journal編集部、協力=岩崎啓眞/ゲームプロデューサー、ゲームライター)
提供元・Business Journal
【関連記事】
・初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
・地元住民も疑問…西八王子、本当に住みやすい街1位の謎 家賃も葛飾区と同程度
・有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
・現役東大生に聞いた「受験直前の過ごし方」…勉強法、体調管理、メンタル管理
・積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?