堂安は2017年6月、ガンバ大阪からフローニンゲンへ期限付き移籍すると、海外挑戦1年目からリーグ戦で9ゴールをマーク。2018年4月に完全移籍へ移行している。菅原は2019年6月に名古屋グランパスからAZアルクマールへ期限付き移籍。2020年2月に買い取りオプションが行使されると、海外挑戦2年目以降は主力選手として活躍した。一方、中村は2019年7月にG大阪からFCトゥウェンテへ期限付き移籍も、新型コロナ感染拡大の影響もあり、1シーズンでトゥウェンテを退団。オランダでは結果を残せなかったものの、オーストリア1部LASKリンツでブレイクし、今やMF伊東純也とともにスタッド・ランスに必要不可欠な戦力となっている。

 「(Jリーグクラブは)日本人選手が欧州へ移籍する流れを管理すべきだと思う。そうしないと、選手はただ日本で契約満了を待つだけになり、クラブはどんどん選手を失う。誰もそのような状況は望んでいない」と、海外クラブへのフリー流出に警鐘を鳴らした吉田。現在、日本プロサッカー選手会会長を務めているだけに、日本サッカー界発展のためを目的としたJリーグクラブへの働きかけが期待される。