たとえば、男性用の夏の涼しいシルクの礼服などつくったらいいと思うのです。東南アジアにはパテックというのもありますし。
それから、最近は華人のクラシックの音楽家が大活躍です。古いところでは、チェリストのヨーヨー・マがいますが、彼はフランス生まれ米国育ちですから少し別です。とくに、多いのがピアニストです。
華人のピアニストというと、旧体制で育った世代にも、ショパン・コンクールで3位になったフー・ツォンがいました。
ランランは現代最高の人気ピアニストの一人ですが、瀋陽の生まれで、15歳から米国のカーティス音楽院で教育を受けています。満族出身で中国民謡をアレンジして弾いたりもします。ショパンを得意としています。
ユンディ・リは重慶生まれで中国で教育を受けてショパン国際コンクールで優勝し活躍しています(香港市民。中国政府から買春容疑で処分)。
露出度の高いステージ衣装と即興性の強い演奏で人気沸騰のユジャ・ワンも北京生まれで15歳からカーティス音楽院です。ラフマニノフやプロコイエフに定評があります。
ほかに、チェン・ツォン(上海)、フランク・ワン(北京)、チャン・チン(台湾)ファン・ビン(武漢)など。打楽器の得意な中国人はピアノに向いているようです。
このようにクラシック音楽での華人の活躍をみていると、西洋文化のなかでの日本人の優位というのも崩れてきた感があります。これは、いろんな意味で残念ですし、外交戦略としても残念なことでもあります。