ニジマスの行動は、状況によって大きく変わる。その時の状況を判断しながら、ポイントの選定や探るレンジ、使用するルアーやフライのパターンを変えていく。ひと筋縄ではいかないが、そこに釣りの楽しみがあると言っていいだろう。

解禁日はボート釣りがおすすめ

今年の同湖は、3月8~9日に解禁前漁獲調査がおこなわれ、3月15日に解禁される予定だ。解禁直後は、上流部で氷結が見られることもある。岸釣りでもいいが、下見ができないなら解禁日は移動が容易なボート釣りを選択したほうが得策だ。

昨年までの実績なら、解禁前に大量放流されるほか、5月中旬まで毎週土・日曜に定期放流される。放流場所はキャンプ場前と管理棟前の2カ所で、トラックからの直接放流される。放流量は、解禁前に約3.4t、週末の定期放流は一日約180kg。また、ゴールデンウイークにも大量放流されるので楽しみだ。

【3月15日解禁】80cm級の特大ニジマスも狙える『東古屋湖』釣りフィールド紹介管理棟下流(提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)

夏期は高水温と低水位で舟が出せなくなり、岸からの釣果も望めない。秋シーズンは、10月下旬から12月末まで。水温が下がり、水位が上がってくると、再び漁協による定期放流が始まる。周辺の渓流や湖が禁漁期に入ることから、トラウトファンにとって数少ない釣り場の1つになる。同湖にはワカサギも放流されているため、ベイトフィッシュとなっている。その点で、ミノーイングは有効な釣法の1つ。

箱根・芦ノ湖や日光・中禅寺湖と比べてかなり小さい湖で定期放流がおこなわれていることから、両湖と比較すると魚影は非常に濃いはず。管理釣り場ほどの魚影はないが、これからネイティブフィールドで釣りを始めたい人には、格好の練習場となる釣り場である。一度訪れてみてはいかがだろうか。

<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>