昨年はマクラーレンが26年ぶりにコンストラクターズチャンピオンを獲得し、2026年の大幅レギュレーション変更を待たずに、新時代到来を意識づけたが、今シーズンはまた大きな変革がみられるのか、2025年F1の見どころを紹介していきたい。

レッドブル栄光の歴史 歴代ドライバー獲得ポイントTOP10【F1】

【見所1:注目ドライバーは?】
  今年の注目は2点、まずは7度の世界王者ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍だろう。2007年のデビュー以来、一貫してメルセデスエンジンを積んだマシンで出走してきたが、初めて異なるエンジンを使用することになる。ただ、ドライバーならだれもが憧れるフェラーリのシートにモチベーションは上がっているようで、心機一転でどんなドライビングを見せるのか楽しみだ。万が一(?)シーズン序盤から好調だった場合、同僚シャルル・ルクレールとのバトルも大きな関心事になっているだろう。もうひとつの注目ポイントは、昨年の新規ドライバー数ゼロから一転、初のレギュラードライバーを勝ち取った6名の若手が参戦することだろう。彼らがこれまでのレース展開をトレースできるとは思えず、必ずコース上のどこかでミスが起きるはず。これにベテラン勢が巻き込まれないか、、、観戦する側としては、ある意味楽しみとも言える。レース終盤まで目が離せない。

【見所2:ドライバーズチャンピオンシップの行方は?】
  昨年はマックス・フェルスタッペンが前半戦のリードを後半守りきり4連覇を飾ったが、終盤の失速ぶりから、今年は苦戦が予想されている。代わって台頭するドライバーは、マクラーレンの2人、ランド・ノリスと、オスカー・ピアストリだろう。ノリスは、デビュー2年目からたびたびファステストラップを獲得、2021年にはポープポジションを獲得するなど速さは証明してきたが、なかなか勝利に結びつけることができなかった。ただ、昨年はマシン性能の向上もあったが、何より勝ち切るレース運びができるようになり、初優勝を含むシーズン4勝。フェルスタッペンと終盤までタイトル争いできたことが大きな自信につながっているに違いない。同僚のピアストリはデビュー年こそ決勝で予選の順位を超える機会が少なかったが、昨シーズンの後半は予選以上の結果を得るようになった。この点は成長であり、若さも手伝って今シーズン極端な伸びを見せる可能性がある。今年はマクラーレンコンビに注目だ。

【見所3:コンストラクターズ争いは?】
  前項でも述べたが、やはり、2人共にドライバーズタイトルを争うであろう、マクラーレンの連覇が濃厚とみたい。フェラーリは、移籍初年度のハミルトンが毎レースきっちり結果を残せるかがポイントとなる。エースのルクレールは速さに加え安定感もあるが、ポイント争いで抜け出せる爆発力が欲しいところ。レッドブル、メルセデスはセカンドに若手ドライバーを起用しただけに、いきなりタイトルを争えるとは思えない。