
2025シーズンの明治安田Jリーグでは、ファウルの判定基準の変更を巡る議論が白熱。J1第5節・ガンバ大阪対清水エスパルスで主審を担当した谷本涼氏をはじめ、日本人主審のジャッジに対する批判が相次いでいるが、その一方でJ1第4節・浦和レッズ対柏レイソルの主審を務めたベルギー人のネイサン・フェルボーメン氏は、Jリーガーや日本のファン・サポーター等に対して好意的な印象を抱いているようだ。
JFA(日本サッカー協会)とJリーグによる「審判交流プログラム」の一環として、Jリーグ公式戦のピッチに立っているフェルボーメン氏。町田ゼルビア対東京ヴェルディ、浦和対柏、セレッソ大阪対名古屋グランパスで主審を務めているが、ベルギー紙『Het Laatste Nieuws』で3月13日に掲載されたインタビュー記事によると、本人は日本サッカーの特徴についてこう語ったという。
「日本のサッカーは欧州と全然違う。選手だけでなく、審判への敬意がすごい。試合前、全選手が審判員とともに整列し、スタンドに向かって一礼する。試合後にも同じことをやって、(ファン・サポーター・観客から)拍手されるんだ。本当に素晴らしい。それに審判を取り囲む選手はほとんど見かけない。ベルギーに戻った後、再び10人の選手が私を取り囲むとなれば、少しフラストレーションを感じるのではないかと心配している」
浦和対柏におけるフェルボーメン氏のレフェリングは、ファウルを取るべきシーンで取りつつも、提示したイエローカードはわずか1枚。“世界基準”のレフェリングを示しただけに、両クラブのファン・サポーターの反応は概ね良好であるほか、MF金子拓郎(浦和)が試合後に「ストレスが全くなくやれた」と語るなど、出場選手がエキサイトするようなシーンは見られなかった。
母国メディアのインタビューで「ベルギーは日本(のサッカー)から何かを学ぶことができるはずだ」と語ったフェルボーメン氏。自身のレフェリング能力が高いからこそ、異国の地でサッカーファンの心をつかんでいる。J1第5節のFC東京対湘南ベルマーレをはじめ、試合終了直後にブーイングを浴びる日本人審判員もいるが、そうした日本人審判員は同氏をはじめ外国人審判員から多くの知識やノウハウを吸収することが求められる。