日本人旅行者にとって、ベトナムのビーチリゾートと言えば中部ダナンが知られていますが、昔から欧米人に人気のあるビーチエリアは中南部ニャチャンです。また、ベトナム人にとってはその先に位置する「クイニョン」が非常に評判の良い田舎リゾート地として知られています。
そこで、今回は初めてのベトナム旅行でも気軽に体験できる「ニャチャン&クイニョン」2都市周遊旅行を紹介します。
目次
日本からニャチャンへ行くおすすめの方法

2024年時点では日本からニャチャンへの直行便がありませんので、まずはハノイ、ダナン、ホーチミンのいずれかの都市に向かい、そこから国内線に乗り換えることになります。
日本から各都市への航空券の料金は大差がないため、都合の良い時間帯のフライトを選ぶのがいいでしょう。また、旅行日数に余裕がある人は、都市観光もおすすめです。1泊だけでも市内に宿泊できるのであれば、より充実したベトナム旅行になるはずです。
ホーチミンからニャチャンへは寝台列車も利用できる

ホーチミンからニャチャンへ行く場合は、夜19時頃出発の寝台列車を利用できます。東南アジアのディーゼル列車旅に憧れている人は体験する価値があります。
寝室は左右に二段ベッドが配置されていて、1室4名男女混合になります。他人と相部屋が嫌な人は1室丸ごと(4名分)チケットを購入するのがいいでしょう。ただし、その場合は航空券代の方が安く済むので、移動手段を決めるには吟味が必要です。
欧米人に大人気のビーチリゾート地 ニャチャン

ニャチャンは中部ダナンが注目される前のベトナム最大のビーチリゾートで、現在も欧米人の間ではダナンよりニャチャンの方が人気です。コロナ以前は「ベトナムで最も外国人旅行者のリピート率が高い観光地」としても知られていました。
海水浴だけでなく、市場巡りや遺跡見学、巨大テーマパーク等、あらゆる旅行者層のニーズを満たしてくれるリゾート地です。

ニャチャン市街地は海沿いにあるので、どこの観光スポットに訪れても海がすぐ近くにあるのが特徴です。また、市街地には現地在住の欧米人が営業している西洋料理レストランが多数あり、本場の地中海料理やロシア・ウクライナ料理を食べられるのもニャチャンならではの特徴の1つです。
ニャチャンからクイニョンへ行く方法

ニャチャンは2泊程度あれば十分満足いく滞在ができます。その後は北上してクイニョンへ向かいますが、クイニョンまでは飛行機もしくはバスがおすすめです。ホーチミンから乗ってきた列車でもクイニョン行きはありますが、1日の本数が少ないので、旅行者にとって使い勝手は良くありません。
バスで行く場合は、ご覧のFUTA社が運航しているPhuong Trang(フンチャン)バスが1日の本数が多くおすすめです。料金も1,000円前後と安いです。
ニャチャンからクイニョンはバスで4時間程度ですが、最近は道路整備が進んできているので、もう少し早く行けるかもしれません。
素朴な海の町 クイニョンを歩こう

ニャチャンは外国人旅行者向けの繁華街が広がり、東南アジアを代表するリゾート地ですが、その一方でクイニョンは潮の香り漂う素朴な港町が広がります。
これといった目を見張るような観光スポットはありませんが、オーシャンビューレストランや海鮮グルメ、市場(マーケット)を楽しむことができます。

クイニョンはホーチミンやニャチャンと比べると、本当に静かな町です。外国人も少ないので、リゾート地特有の人混みが苦手な人におすすめです。夜になるとご覧のようなオープンエアのカフェレストランが砂浜にオープンし、お洒落なミュージックを聴きながら料理やアルコールを楽しめます。
クイニョンから日本への帰路の手段

ベトナム旅行を終えてクイニョンから日本へ帰るときは、ハノイ、ダナン、ホーチミンのいずれかの都市に戻り、日本へ帰国することになります。クイニョンは1泊程度でも満足できますが、滞在日数が余っている人は、クイニョンからタクシーで90分で行けるフーイエンと呼ばれる町に訪れてみてはいかがでしょうか。
クイニョンにはない5つ星のリゾートホテルが幾つか海沿いに並び、ダナンやニャチャンと比較すると半値以下の料金で贅沢な時間を満喫できます。
クイニョンについては『穴場ビーチエリア「クイニョン」のおすすめの過ごし方』もぜひご覧ください。
まとめ:まずは旅の計画を。ベトナムのビーチに何を求めるかが大切
今回はベトナム各都市から行けるニャチャンとクイニョンについて解説しました。
ベトナムは、東は南シナ海、南はタイランド湾に面する半島なので、北部・中部・南部のどこの地域でもビーチエリアがあります。行き先を決めるときは、まずはベトナムのビーチに何を求めるのかを考えてみると良いでしょう。
旅行者がたくさんいる繁華街付きのビーチならニャチャン、人の気配が少なく、東南アジアらしい・ベトナムらしい素朴な町を体験したいのであれば、クイニョンに旅の重点を置くのが良いでしょう。
【文・写真 古川悠紀/提供元・たびこふれ】
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