経営戦略でも重視されるDE&Iムーブメントの起点に
「DE&Iプロジェクト」は、2024年9月の「SDGs週間(GLOBALGOALSWEEK)」から2025年3月8日の国際女性デーまで長期にわたっての取り組みだ。
プロジェクトに冠した「DE&I」はDiversity(多様性)、Equity(公平性・公正性)、Inclusion(包括性)の頭文字を取ったものだ。「多様性」を「包括」し、それぞれに「公平」な制度や仕組みを用意することで、性別や年齢、人種や嗜好、障がいなど個々の違いを受け入れ、認め合いながら成長できる組織作りを目指すことを指す。
経営にこの視点を採り入れる企業は増えている。朝日新聞社もその一つだ。
2020年に「ジェンダー平等宣言」を制定・公表し、管理職における女性比率など、宣言の達成度を定期的に点検・公表するなど報道・課題提起に留まらない形で取り組んでいる。報道機関としても長年、ジェンダー視点で経済や政治、文化など社会課題を指摘する報道を続けている。
2024年3月8日の国際女性デーでは、140年を超える歴史の中で初めて朝刊の題字を、国際女性デーの象徴であるミモザで飾り、ジェンダー問題に本気で取り組んでいく意思を表明した。
新聞紙面ではジェンダー問題を多角的に捉える記事を複数の面で取り上げ、朝日新聞デジタルの特設ページでも「ここから知るジェンダー」という、「入り口」となる言葉やできごとを紹介する記事を展開。広告でもジェンダー平等をテーマにした広告が多く掲出され、ジェンダー問題を考える契機をつくり出した。
~中略~
朝日新聞&ハフポストがタッグを組む強みとは?
小林氏は朝日新聞社とハフポストの連携でこれまでにないムーブメントが生まれると期待する。
「朝日新聞社は社会の大きな議論や仕組み、システムの話になった時、伝える力がある。ハフポストは感度の高い人たちと向き合ってきて、常に半歩先を行っている。