■「これは切ない」とネット民涙

物の価値は人それぞれであるし、かつて大切にしていた物が、ある日を境に「不要物」となるケースも決して珍しくない。しかし年季の入った畳ばりの部屋に置かれたぬいぐるみを見ると、このパンダが住民らと過ごした日々が、ぼんやりと透けて見えてこないだろうか…。

見た者の「存在しない記憶」を刺激する光景は人々に衝撃を与えており、件のポストは投稿から数日で5,000件以上ものリポストを記録するほど話題に。

他のXユーザーからは「これは切ないです」「哀愁が漂ってくる写真ですね…」「新たな『トイ・ストーリー』が始まりそうな予感」「パンダさんかわいそう」など、ぬいぐるみに対する同情の声が多数寄せられていたのだった。

なお、6日の発表によると同ポストは見事「クソ現場祭り2023」の2位に輝いており、そのポテンシャルの高さを改めて感じるというもの。

■「忘れ物」の確認に行くと…

今回のポスト投稿の経緯について、トトさんは「(物件の)買取を行なう際は全所有者に『必要な荷物などはないか』を、きちんと確認します。後から『やっぱりあれは持って帰りたい』と言われても、ゴミ処分業者が入ってしまいもう遅い…というケースがあるからです」と、前置き。

その上で「今回もトラブルにならないよう、前所有者に確認したところ『あとは全部ゴミなのでいらない』と言われたので現地を確認しに来たところ、パンダのぬいぐるみを発見し、なんとも言えない気持ちになりました」と、当時の心境について語ってくれたのだ。

退去後の物件、居住者の置き土産に衝撃走る 「全米が泣いた」レベルの正体は…
(画像=『Sirabee』より引用)

トトさんは映画『トイ・ストーリー』を連想するほどエモさが込み上げてきたそうだが、当初の目的は物件の現地確認。「悲しくなりましたがこちらも仕事なので、後は業者に処分を任せました」と、その後の対応について説明している。

こちらの光景を見て「胸が締め付けられた」という人は、家にあるぬいぐるみを大切にしてあげてほしい。