飛距離は出ないが本命をキャッチ
1投目、風に向かってフルキャスト。しかし思っている程度の半分程度しか飛ばない。距離にして15m程である。極力風の影響を受けぬようにロッドを水面に倒してラインメンディング。何とか張らず緩めずの状態を保てると水深5m程の基礎付近で何やらヒット。
引きからするとアジであるが……。予想より小さいアジ15cm程度のアジであった。海の色とよく似た白っぽく保護色になったような体色が印象的な個体だ。
同じ場所を通すもアタリは出ず。時折吹く強風に煽られながらポイントに撃ち込んでいく。一つの動作を間違えればラインが宙を舞いルアーコントロールは出来なくなる。

ゲストのカマスを手中
ヒットした場所を諦めて浅場と深場の壁を狙うと綺麗にリグが入って行った。チョンチョンと誘うだけで自動的に風がラインを引いて来るのでサビく必要がない(笑)。
ラインを張りなおした所でコンッとアタリ。合わすと掛からない、またアタル、掛からない、やっとヒット。直ぐにアジではないと感じたが、立派に引いてくれたのはカマス。どうやら表層付近をウロウロしているのはカマスのようだ。

本命のアジも追加
再度、深いレンジにキャストしてカウント数を増やして深いレンジを探るとアジが戻っていたようで無事ヒット。先ほどより少し大きい程度であったがこの爆風の中では貴重な一匹。陽が傾いたタイミングで移動を決意した。
夜は別の漁港へ
最初のポイントから15分程移動した先にある漁港へ移動。相変わらず北西の強い風が吹き続けている。大阪と和歌山県中紀までの港は、全て北西を向いているので、この風が吹くと風裏がほぼ無くなってしまい厄介だ。
ポイントに着くと、エサの人も飛ばしサビキをせずに、のべ竿の元サビキで豆アジが釣れている状況だ。しかし、サビキの一番上の針に掛かっていることが多く、レンジは表層の可能性が高いと感じて0.6gのジグヘッドを逆風の中でキャスト。
10カウント前後でふわふわさせると違和感のようなアタリ。ヒットするもアワセが今一つ綺麗に決まらず抜き上げと同時にポロリとバレてしまうこと事が殆ど……。何とか3匹はゲットする事が出来たが風が収まる気配もなかったので納竿とした。




<福岡崇史/TSURINEWSライター>