
日本代表MF三笘薫が所属するプレミアリーグ、ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンの移籍戦略が、欧州の多くのクラブから注目されている。
ブライトンは、MFモイセス・カイセド(チェルシー)や、MFアレクシス・マック・アリスター(リバプール)といった主力選手を高額で売却しながら、MFカルロス・バレバやFWヤンクバ・ミンテらを適正価格で獲得し、戦力を維持してきた。こうした成功の裏で、ブライトンのCEOであるポール・バーバー氏が示唆した選手の放出方針が波紋を広げている。
バーバー氏は、3月9日に開催されたフラム戦(2-1)前に『Football Focus』のインタビューで「将来的に三笘やバレバを売却する可能性は高い」と発言。「それが2025年夏になるとは言っていないが、いずれそうなることは分かっている」とも付け加えた。
現在、6連勝中でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権争いの真っ只中にいるブライトン。そんな中の主力選手の将来を示唆する発言は、選手のモチベーションやチームの勢いに影響を与える可能性がある。クラブの長期戦略としては理にかなっているものの、発言のタイミングが適切だったのかは議論の余地があるだろう。
ブライトンはここ数年、大型移籍を繰り返している。MFイヴ・ビスマがトッテナム・ホットスパーへ3,000万ポンド(約57億4,621万円)で移籍した際には、カイセドを400万ポンド(約7億6,620万円)で確保。そのカイセドも2023年夏にチェルシーへ1億1,500万ポンド(約220億円)で移籍したが、代わりにバレバをリール(フランス)から2,000万ポンド(約38億3,104万円)で獲得した。FWレアンドロ・トロサールをアーセナルへ3,000万ポンド(約57億4,656万円)で移籍させた時には、すでにJ1の川崎フロンターレから三笘を300万ポンド(約5億7,468万円)という低価格で獲得していた。