「人間には生まれつき超能力が備わっているが、脳がそれを抑制している」――そんな衝撃的な研究結果が発表された。

 カナダの研究チームが超能力を抑える特定の脳領域を特定したという。この領域は「超常現象の抑制フィルター」とも言えるもので、テレパシー、透視(遠隔視)、予知能力(未来予知)、念動力(物を動かす力)などが現れるのを防いでいる可能性があるという。

脳の“超能力ブレーキ”を解除?

 この研究を主導したのは、カナダのベイクレスト・ヘルスサイエンスのモリス・フリードマン博士。彼のチームは「反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)」という技術を使い、脳の特定部位の活動を一時的に抑制。その結果、超能力に関連するとされる現象が増加したことが確認された。

 特に「左内側中前頭回」と呼ばれる領域を抑制したときに、被験者はランダムな数値を生成するコンピュータの結果に影響を与えることができたという。これは「無作為な事象に対して、人間の意識が影響を及ぼした可能性がある」と研究チームは指摘している。