山下諒也 写真:Getty Images

 明治安田J1リーグ第5節のガンバ大阪対清水エスパルスが3月8日、パナソニックスタジアム吹田で開催。FW山下諒也のゴールでG大阪が1-0で勝利したが、同選手に対する誹謗中傷メッセージが相次いでいる。

 Xでは前半途中、清水サポーターとみられるSNSユーザーが「障害」「クソチビ」などという表現による山下への攻撃的なメッセージを投稿。当該投稿は9日時点で削除されているが、スクリーンショット等により拡散され、両クラブのサポーターをはじめ多方面から批判の対象となっている。

 また別の投稿主は、試合後にインタビューを受ける山下の様子をアップした上で、「アイスタから笑って帰れると思うなよ糞野郎」などと、脅迫とも解釈可能なメッセージを投稿している。くわえて中指を立てた手の絵文字も添えていただけに、誹謗中傷メッセージに当たるとの批判が殺到。投稿主は「中指アイコンはやりすぎだと汰しいのご指摘を受け冷静に考えてその通りだと気づいたので削除いたしました。感情的になり過ぎてしまい申し訳ありません」と謝罪している。

 誹謗中傷の対象となった山下だが、清水戦では前半36分にイスラエル代表MFネタ・ラヴィからのパスを受けた後、左足からのシュートで先制ゴールを奪取。決勝ゴールを奪った同選手には、G大阪サポーターから称賛や労いのメッセージが多数寄せられている。

 Jリーグで度々問題となる誹謗中傷問題。2025シーズン開幕前には、選手、スタッフ、関係者等に対する誹謗中傷等の違法不当な行為について、「警察や弁護士等の外部専門家と連携し法的措置(発信者情報開示請求等の発信者の特定・損害賠償請求・刑事告訴等)も含め厳正に対応するなど、より具体的な対応を講じてまいります」と警告しているだけに、山下に対する一部のSNS投稿は法的措置の対象となる可能性が考えられる。