首脳会談が決裂し、トランプ大統領が軍事支援の打ち切りを示唆するなど、ウクライナは不穏な情勢になってきました。停戦協定はどうなるのでしょうか。日本政府は態度を決めかねていますが、日米同盟にはどんな影響があるのでしょうか。

【出演】
篠田 英朗(東京外国語大学総合国際学研究院教授)
池田 信夫(アゴラ研究所所長)

 

論点

トランプとゼレンスキーの会談決裂の背景
トランプの交渉戦術とその影響
ウクライナ国内政治とゼレンスキーの立場
今後の交渉の行方と不安定な情勢
日本の外交への影響

要点

会談決裂の背景: トランプは停戦を主張していたが、ゼレンスキーが反発し交渉が決裂。鉱物資源の取引も影響。 トランプの交渉戦術: SNSメッセージを「手紙」と表現するなど、独特な交渉手法でゼレンスキーに圧力をかけた。 両者の対立: トランプはゼレンスキーに揺さぶりをかけ、交渉の主導権を握ろうとする一方、ゼレンスキーは譲歩を期待。 ウクライナ国内の不安定さ: ゼレンスキーの立場は国内政治や世論の影響を強く受けており、交渉の行方を不透明にしている。 ゼレンスキーの苦境: 戦争継続を主張してきたが、トランプの停戦方針に対抗するのが困難で、妥協を公言しづらい状況。 日本の外交への影響: 日本はウクライナ支援を継続しており、アメリカの対応が変化すれば日本の立場も影響を受ける可能性がある。特に対ロシア制裁の継続や、米国との協調戦略が問われる場面が増えると考えられる。