
北海道コンサドーレ札幌所属MFスパチョーク・サラチャートの実弟であるタイ代表FWスパナット・ムエンターは、タイ1部ブリーラム・ユナイテッドでプレー。一部で川崎フロンターレへ移籍の可能性が報じられたが、タイ国内ではJ1複数クラブからの関心が予想されている。
スパナットの去就を巡っては、マレーシアメディア『Markaj News』が3月3日、関係者から独自に入手した情報として「スパナットは川崎のターゲットになっている」と報じた一方で、オファーや交渉の有無には触れず。ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、同選手とブリーラムの契約期間は2028年6月まで残っているため、完全移籍で獲得する場合には多額の移籍金が発生する可能性が考えられる。
ただタイのサッカーを専門に扱う『Backheel Media』のジャーナリストは、『Markaj News』の報道内容に触れた上で、「スパナットはJ1所属全クラブのターゲットだ」などと主張。今後、J1所属複数クラブによる争奪戦が繰り広げられる可能性もあるという。
現在22歳のスパナットは、ブリーラムの下部組織出身。2018年4月に15歳8ヶ月22日というタイ国内リーグ史上最年少でデビュー、2019年6月に16歳でタイ代表デビューを飾った逸材だ。
石井正忠元監督(現タイ代表指揮官)のもと、2022/23シーズンにブリーラムでタイ国内3冠を成し遂げるなど、タイ国内で実績を積み重ねると、2023年9月にブリーラムからルーヴェンへレンタル移籍。ただ2023/24シーズンのベルギー1部リーグでは9試合の出場にとどまると、DF大南拓磨やMF明本考浩とチームメイトとなり臨んだ2024/25シーズンは、トップチーム公式戦での出場がわずか3試合。ベルギーで本来のパフォーマンスを発揮できないまま、2024年10月末にレンタル移籍の早期打ち切りにより、ブリーラムへ復帰したが、母国復帰後はリーグ戦7試合の出場で6ゴール4アシストと結果を残している。