製造プロセスでは、「ロール・ツー・ロール」方式(ロール状の基材を巻き出して加工し、再びロール状に巻き取る生産方式)を採用し、プラスチック基板上にエンボス加工を施した微細な溝を形成します。

その上にペロブスカイト層を塗布することで、低コストで大量生産が可能になるのです。

またこのように製造された「ソーラーフィルム」では、モジュールの一部が損傷しても全体的なパフォーマンスには影響しません。

では、このソーラーフィルムは主にどのように使用できるのでしょうか。

ソーラーフィルムは薄くて軽く持ち運びが簡単!次世代のクリーンエネルギー

画像
「ソーラーフィルム」がクリーンエネルギーの新たな時代をつくるかも / Credit:Power Roll

Power Rollのソーラーフィルムは、その柔軟性と低コスト性により、さまざまな用途での活用が期待されています。

例えば、従来のソーラーパネルを設置しづらいカーブした建物の外壁や車両の屋根、農業用ビニールハウスの屋根などにも応用が可能です。

また、未電化(オフグリッド)地域や災害時の緊急電源としても有効であり、従来のディーゼル発電機の代替としての利用も期待されています。

そしてPower Roll社は、薄型かつ高効率なソーラーフィルムをより多くの市場に提供するための研究開発を続けています。

最近では、シェフィールド大学(TUOS)との共同研究により、新しいタイプの構造を考案し、エネルギー生成の効率や製造コスト、製造の容易さがさらに向上させることができました。

実際、この取り組みによって電力変換効率が最大12.8%も向上しています。

このPower Roll社の技術は、エネルギー効率の向上と持続可能な電力供給の実現に向けて、世界中に大きな影響を与える可能性があります。

もしかしたら将来、ソーラーパネルではなく、ソーラーフィルムが主流になる時代が到来するかもしれませんね。