
3月2日に埼玉スタジアムで開催された明治安田J1リーグ第4節の浦和レッズ対柏レイソルでは、ゴール裏で在日クルド人による騒動が発生。事前申請をしていない「FCクルド」の旗の掲出等が波紋を呼んだ後、クルド側は謝罪したが、関連組織は一部報道や公人による「差別」「ヘイトスピーチ」を主張している。
『一般社団法人日本クルド文化協会』は6日、公式Xアカウントを更新。「3月2日、埼玉スタジアムにて行われた浦和レッズ対柏レイソルの観戦において、誤解とコミュニケーション不足により発生した残念な出来事に付いて、ネット上で子供達に対する醜悪な発信が行われている事に関して、日本クルド文化協会として、下記の通り見解を発します」とした上で、2024年末に結成されたFCクルドについて説明。
埼玉スタジアムでの騒動に関して「当日、子供達は、チームの正装である自らのユニホームに身を包み、憧れの浦和レッズの試合を、期待に胸躍らせ観戦に向かいました。スタジアムに到着した際、チームの旗と一緒に記念写真を撮ろうとしたところ、スタジアムのスタッフからの注意を受け、子供達はすぐに旗を片付けました。その時の騒動で泣き出す子供が出してしまい一部の子供は帰宅しましたが、浦和レッズの甚大なご好意によりその場は収束し解決しております」とした上で、以下のように綴っている。
「しかし、一部の地方議員と産経新聞は、この状況を歪め、子供達にヘイトスピーチが向かう様に扇動する発信を行い、世論を誤った方向へ誘導しました。クルド人の子どもたちは、またしても憎悪の対象とされてしまいました。しかし、子供達はただ憧れのチームである浦和レッズを応援し、サッカーの興奮を感じ、大好きなチームのために声を上げるためにスタジアムに行っただけでした。それにもかかわらず、一部地方議員と産経新聞の非倫理的な発信により、何の罪もない純粋な子どもたちが過度なヘイトスピーチの対象にされてしまいました」