FC東京のゴール裏 写真:Getty Images

 FC東京は5日、明治安田J1リーグ第7節の川崎フロンターレ戦(3月29日、味の素スタジアム)での特別演出実施を公式発表。第45回を迎える多摩川クラシコで、試合前の選手紹介や選手入場時にフィールドエリアからの炎による演出を行うというが、賛否含めて様々な意見が挙がっている。

 FC東京のホームゲームでは、2024年開催の浦和レッズ戦、鹿島アントラーズ戦などで特殊効果花火の打ち上げを行うなど、国立競技場が華やかな雰囲気に包まれた。また味の素スタジアム開催の試合では、2024年8月11日のJ1第26節・川崎戦では味の素スタジアム屋根上より特殊効果花火の打ち上げを実施。ピッチ脇でも派手な炎の演出が行われたが、キックオフ直後も煙により観客席からの視界が良好でなかったと話題を呼んでいた。

 それだけに第45回多摩川クラシコでの特別演出実施をアナウンスしたクラブ公式Xアカウントの投稿には、「もう煙はいや」「去年煙がすごくて、前半始まってからしばらく見えなかった」など、2024年のFC東京対川崎と同じく試合観戦への支障を懸念する声が挙がっている。

 また煙による視界悪化の他にも、「座席は離れていても結構熱い」など、観戦環境への影響を指摘する声が。もちろん演出を心待ちにするコメントもあるが、「やめてほしい」といった演出実施そのものの見直しを求めるファン・サポーターもいる。

 国立競技場での花火打ち上げ、特別演出の実施、人気アーティストによるスペシャルライブの実施など、ホームゲームの試合前やハーフタイム等のイベント実施で反響を呼んでいるFC東京。イベント開催によるエンターテイメントの充実と、試合中の観戦環境の担保の両立が求められそうだ。