ブランド史上最高の空力特性は健在
メルセデスベンツのスタイリッシュ・コンパクト「CLA」次期型がいよいよデビュー間近となっているが、その最終デザインを公式発表前に「ほぼ」完全プレビューしよう。
CLAの歴史は、セダンの初代が発表された2013年に遡る。この初代モデルは1年前に発表されたスタイルクーペコンセプトの生産バージョンとなった。発売当時、メルセデスベンツは、CLAの抗力係数は0.23で、量産車の中で最も優れた空力特性を備えていると発表、その後2014年にはシューティングブレークを導入した。現行型となる第2世代は2019年に発売されており、これが6年ぶりのフルモデルチェンジとなる。

次期型では、特徴的なプロポーションは維持されるものの、デザインは大きく進化する。注目は、2023年9月に発表された同名のコンセプトのスタイルで採用されたオリジナルのフロントエンドだろう。ヘッドライトには、今後発売されるほぼすべてのメルセデスベンツの新モデルと同様に、ブランドロゴ・スタイルの星型LEDデイタイムランニングライトが搭載されるが、コンセプトにあった下部の半円弧はなくなる。
これまで捉えたプロトタイプから判断すると、グリルの上に配置され、視覚的に統合するスリムなLEDストリップは保持されると予想される。サイドウィンドウの形状は現行モデルと実質的に同じで、新型セダンでは後部ドアの後ろに追加の参画窓を維持、最初の2世代と同様にフレームレスのままになるが、初のフラッシュマウントドアハンドルも採用される。

また、フロントとリアフェンダーに水平方向のキャラクターラインが配置され、ドアに流れ込み、センターピラーの領域で消えているのも特徴だ。後部では、ヘッドライトと似たブランドの星型LEDがテールライトに内蔵され、スリムなLEDストリップで統合される。
第3世代のCLAは、エントリーラグジュアリーセグメントのコンパクトカー向けに開発された新世代MMA(メルセデス・ベンツ・モジュラーアーキテクチャ)プラットフォームをベースに構築された最初のモデルとなる。

パワートレインは、内燃エンジン(ハイブリッドバージョン)とピュアEVの両方が提供される。電気バージョンには、最高出力200 kW / 272psを生み出す後部搭載モーターが搭載される。また顧客は、(80 kW / 109psのモーターを前部に追加する「4Matic」モデルを選択できる。
同社はまた、1.5Lエンジン、小型バッテリー、電気モーターを積み、8速デュアルクラッチトランスミッションを搭載したハイブリッドも提供する。エンジンは最高出力140kW / 190psを出力し、モーターはさらに20kW / 27psを出力すると予想される。

キャビン内では、Google Cloudとの提携により、Google GeminiをベースにしたGoogle Cloudの新しいAutomotive AI Agentを使用、Googleは、「ナビゲーション、検索、メディア、通信、その他の車両コントロールのためのパーソナライズされた会話型エンゲージメント」と「自然言語理解」や「マルチモーダル推論」を提供すると説明している。
CLA次期型は、ブランド史上最高の空力特性を維持し、年内、早ければ今後数週間以内にデビューする可能性もありそうだ。
文・LE VOLANT web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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