
ガンバ大阪・FC東京OBルーカス氏の息子であるFWペドロ・セヴェリーノは2025年2月27日、ボタフォゴSPからレッドブル・ブラガンチーノへ期限付き移籍。初めて新天地でのトレーニングに向かう途中、交通事故に遭ったが、脳死状態の可能性があるほどの重傷だという。
現在19歳のセヴェリーノは、右利きのアタッカー。ボタフォゴSPの下部組織でプレーを続けるなか、2023年11月25日のブラジル2部リーグ戦でトップチームデビューを飾ると、2024シーズンもブラジル2部リーグ戦で1試合の出場。2025シーズンはパラナ州選手権1試合でピッチに立ったが、ボタフォゴSPと2027年12月まで契約を残すなか、1年レンタルによりレッドブル・ブラガンチーノへ加入している。
ブラジルメディア『ge』が3月4日に伝えたところによると、セヴェリーノはチームメイトとともにレッドブル・ブラガンチーノU20チームのトレーニング施設に向かう際にトラックとの衝突事故に巻き込まれたとのこと。運転していた車は大破し、両選手は病院へ搬送されたが、このうちセヴェリーノは脳挫傷と診断。病院側は4日にも脳死を確認する手続きを開始するというが、この結果次第では現役引退の可能性も考えられる。
セヴェリーノの父親であるルーカス氏は、2004年夏にレンヌからFC東京へ移籍すると、来日1年目から2桁ゴールをマークしたほかナビスコカップ優勝に貢献。2007シーズンまでFC東京在籍期間で3度2桁得点をあげると、2008年から3シーズン過ごしたガンバ大阪でもACLや天皇杯のタイトルを獲得。2011年に一度母国復帰したが、同年7月から2013シーズン終了後まで再びFC東京でプレーしていた。
サッカー選手の脳死と言えば、2025年2月中旬にU20中国代表招集歴のあるDF郭嘉璇がスペインでの練習試合中に重傷を負い、昏睡状態に。現地の病院で脳死と判定されたことが記憶に新しいだけに、セヴェリーノの状態が心配される。