横浜F・マリノス 写真:Getty Images

 横浜F・マリノスは3月4日に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16・1stレグで、ケヴィン・マスカット監督率いる上海海港(中国1部)に1-0で勝利。試合後、中国メディアが横浜FM側の反則が見逃された可能性を指摘している。

 『捜狐』が問題視しているのは、横浜FMが1-0とリードで迎えた79分のシーン。上海の選手が自陣右サイドからペナルティエリアへクロスを放り込むと、ボールは横浜FMの選手の頭をかすめ、DF永戸勝也のもとへ。永戸の右ひざ付近に触れた後、右肩、右腕付近に当たっている。

 ただその際にボールが永戸の右手付近に当たったとして、上海側はハンドをアピールも、韓国人主審はハンドなしとジャッジ。『捜狐』は「ボールが最初に横浜FMの選手の太もも付近に当たり、その後手に跳ね返ったためハンドとは判定されないと、主審は説明した。そのため、新しいルールではハンドとは判定されないという」としつつも、「横浜FMの選手の手に当たったことは紛れもない事実」「腕が不自然な位置だ」「横浜FMのハンドが無視された」などと、ハンドの可能性を主張している。

 このハンドに関する競技規則は2019,20年に改正。「手や腕を用いて競技者の体を不自然に大きくした」「競技者の手や腕が肩の位置以上の高さにあった」場合に反則とする、という主旨の条文が新設されている。

 また2021,22年の改正では「手や腕がボールに当たったとしても、競技者の手や腕にボールが触れた場合のすべてが、反則になるとは限らない」とされたほか、ハンドの反則が適用されるケースとして「手や腕で意図的にボールに触れる。たとえば、手や腕をボールに向かって動かす」などが定められている。