■FA流出の要因に球場の環境を指摘する声も

西武は1979年にそれまでの本拠地だった福岡から埼玉県所沢市に移転。1980代から90年代前半までは、「優勝があたりまえ」とまでいわれるほどの強さを誇った。

黄金時代のメンバーが去ったあとも、定期的にリーグ優勝をしていたが、2022年に42年ぶりの最下位に。翌年は3位に入ったが、松井稼頭央監督が就任した2023~2024年は下位に沈んだ。

不振の要因と言われているのが、相次ぐ選手のFA流出。選手が残留しない理由の1つにベルーナドームの「屋根だけで壁がない」という構造による「暑さ・寒さ」を挙げる声がある。

名古屋にかぎらず、設備の整った球場に本拠地を移転することは諸問題を解決する有効策だと思われる。しかし、長年所沢で応援してきたファンが離れる可能性も否定できないだけに、実現となれば、賛否両論となりそうだ。