DAZN 写真:Getty Images

 大谷翔平選手(ロサンゼルス・ドジャース)の元通訳である水原一平氏の報道もあり、日本で問題視されているオンラインカジノ。各方面への影響が相次ぐなか、Jリーグは先日、全クラブに対して文書でオンラインカジノ利用の注意喚起を実施したが、Jリーグと放映権契約を結んでいるインターネット動画配信サービス『DAZN』のオンラインカジノCMを巡る議論がネット上で白熱。そのDAZNにとある異変が起こっているという。

 DAZNのJリーグ公式戦、海外サッカー中継等では、日本代表OB岡崎慎司氏がイメージキャラクターを務めるオンラインカジノサービス『Bee Bet』や、過去に元日本代表DF吉田麻也出演の『ベラジョン』のCMが放送。吉田とベラジョンのCM出演契約は2023年6月に終了しているが、オンラインカジノの違法性を指摘する声は以前から挙がっていた。

 それだけに、オンラインカジノを巡るJリーグの対応を受けて、ネット上では「Jリーグはオンラインカジノの対策するならば、違法賭博の広告を流すDAZNをどうにかした方がいい」「DAZNがこの何年も宣伝している海外オンラインカジノの対策をJリーグがすると言う矛盾…」という声が。JリーグとDAZNが協議する必要性も指摘されている。

 そんななか、3月2,3日開催の明治安田J1リーグ第4節やJ2第3節等では、オンラインカジノのCMが放送されず。ネット上で「ものの見事にオンラインカジノのCM無くなったな」「例の件があったせいかDAZNからカジノのCM消えたな」というコメントが相次いでいるほか、「ものの見事にオンラインカジノのCM無くなったな。DAZN経営大丈夫かな?」といった心配の声も挙がっている。

 JリーグとDAZNの放映権契約は2017年からスタート。10年間で約2100億円の契約を結んでいたが、2023年に契約内容を見直し。新たに2033年までの11年間で2400億円規模にのぼる放映権契約の締結に合意している。果たしてDAZNにおけるオンラインカジノCMの一掃を巡り、両者の間で協議は行われたのだろうか。