
競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)は3月1日、2025/26シーズンのルール改正で、GKが手でボールを保持できる時間を現行の6秒から8秒に変更すると発表。反則の場合、相手チームには現行の間接フリーキックではなくコーナーキックが与えられるが、このルール変更に元Jリーガーからは否定的な声が挙がっている。
2025年7月1日から発効され、浦和レッズ参戦のFIFAクラブワールドカップ2025でも適用される新ルールには、多くのファン・サポーター、サッカー関係者が関心を寄せているが、東京ヴェルディ・名古屋グランパス・FC岐阜OBの高木義成氏も言及。GKとして活躍していた同氏は3日、Xでこう綴っている。
「8秒か。8秒間GKを邪魔できたらCKゲットチャレンジにならないこと祈る。 レフェリーは正確に8秒測れなかったらネットで叩かれるのか。しんどいね。選手の球離れの良さってFPだけじゃないからね?GK(GPとは死んでも言わん)の球離れはチーム全体の問題」
時間測定の正確性という点から、審判員への批判が相次ぐ可能性を心配している高木氏。ネット上では「どこから8秒のカウントが始まるのか、これこそ審判のさじ加減か?」「普通のサッカーだと、現実的ではない」「そもそもどこからカウントするのか知らない人が多いから、平気で20秒持っているとかの発言が出ると思う」といった声が挙がったほか、「GKがボールキャッチしいたら相手がGKに近寄らないルールまで付加しないと、あまり意味ないような…」など、ルールに欠陥がある可能性も指摘されている。
なお高木氏は前身のヴェルディ川崎時代も含めて、10年間にわたり東京Vでプレー。東京Vを退団した後は名古屋、FC岐阜と渡り歩き、2017シーズン限りで現役を引退。引退後は自身のYouTubeチャンネルを通じてゴールキーパーのトレーニングメソッドを発信している。