
日本代表招集歴のあるDF渡辺剛は現在、ベルギー1部KAAヘントの主力選手として活躍。FC東京から海外挑戦を果たしたセンターバックには以前からステップアップ移籍が期待されているが、現地メディアが同選手の今後を占っている。
現在28歳の渡辺は2021年12月、FC東京からKVコルトレイクへ完全移籍。コルトレイク時代の2022/23シーズンに、ベルギー1部リーグ全試合でフィールドプレーヤー唯一のフルタイム出場という偉業を成し遂げると、同シーズン終了後にヘントへ加入している。
そのヘントでも、守備陣に欠かせない選手として存在感を発揮。2024/25シーズンはベルギー1部リーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場し、2ゴールをマークしているが、日本代表では2024年1,2月のAFCアジアカップでプレー時間16分にとどまると、同大会を最後に招集がない状況だ。
ベルギーメディア『Voetbal』が3月3日に伝えたところによると、ハイン・ヴァンハーゼブルック監督は渡辺について「彼はヘントにとって欠かせない選手であり、彼を欠くことはできない」「守備の面ではベルギー1部リーグ屈指のディフェンダー」と称えたほか、「コルトレイクに彼を迎えに行ったかどうか?はい、その通り。後から聞いた話だが、当時クラブ・ブルッヘも彼と話をしたそうだ」と、獲得の経緯の一部も明かしたという。
また同メディアは渡辺の去就について「驚くべきことに、海外移籍の可能性はほとんど噂されていない。もし本人が海外移籍を望むなら、今しかない。日本代表としても3度しかプレーしておらず、28歳ということを踏まえると、時間はない。2025年夏は、(渡辺の放出で)ヘントが大金を手にするラストチャンスだ」とリポート。
ヘントと2027年6月まで契約を残している日本人センターバックについて、ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』は、「彼の市場価値は900万ユーロ(約14億円)」と見積もっている。