
明治安田J2リーグ第3節のいわきFC対徳島ヴォルティスが3月2日、ハワイアンズスタジアムいわきで開催。いわき所属MF大西悠介に対する上原直人主審のジャッジを巡り、ファン・サポーターの間で議論が白熱している。
この試合では1-0といわきがリードで迎えた53分、自陣でパスを貰おうとしたDFエウシーニョが、背後から大西に倒されると、上原主審は笛を吹き徳島にフリーキックを与える。
するとMF児玉駿斗が素早くボールをセットしてリスタートを試みるも、これを大西が妨害する格好に。上原主審が大西にイエローカードを提示した直後、同選手は両手で押してきた児玉に、勢いよく右手を振り上げたのだ。
児玉が両手で顔面を抑えながらピッチでうずくまると、エウシーニョをはじめ徳島の一部選手が上原主審に詰め寄って抗議。インターネット動画配信サービス『DAZN』で解説担当の清水範久氏は「相手がクイックで始めようとしたのを止めたのが、おそらくイエローカードの対象になると思う」と説明しており、右手を振り上げる大西の行為に対してカードは提示されなかったとみられる。
この一連のシーンは、DAZNの中継映像の一部が切り取った動画により拡散。「これがなぜレッドにならないのか分からない」「明らかに目の前でどついているのに、レッド出ないの?」「顔を殴っても暴力にはならないのが、Jリーグ基準ということでいいですか?」など、審判批判が噴出。
大西の右手を振り上げる行為が「反スポーツ的行為」にあたるとの見方が広まっているほか、「試合をコントロールできない審判はいらない」といった手厳しい声が挙がっているほか、「大西は手を出さなかったら、児玉に注意がいっただろうに…」などと、遅延行為直後の両選手の振る舞いにも注目が集まっている。
なお徳島は前半にPKから先制ゴールを献上も、途中出場のFWルーカス・バルセロスが71分にゴールネットを揺らして同点に。ただその後は勝ち越しゴールを奪えず、敵地で勝ち点1という結果に終わっている。