占いに頼る人がいるように、「自分はどんな人間になるのか」「自分にどんな出来事が生じるのか」など、将来を知りたいと願う人は少なくありません。
そして最近の研究は、AI技術を用いることで、「まじない的な何か」に頼ることなく、将来をより正確に予測できると報告しています。
デンマーク工科大学(DTU)に所属するスーン・リーマン氏ら研究チームが23年に発表した研究は、デンマーク人約600万人分の様々なデータをAIに学習させ、人々の将来を予測できるようにトレーニングしています。
その結果、そのAIは、人の生涯年収や死亡時期を78%で予測できる「運命計算機」になったようです。
研究の詳細は、2023年12月18日付の学術誌『Nature Computational Science』に掲載されました。
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- デンマーク国民全員のデータを取り入れたAIが死亡時期を予測する
デンマーク国民全員のデータを取り入れたAIが死亡時期を予測する

ある人が「人生でどんな出来事を経験するか」「どんな生き方をするか」「何歳まで生きるか」といったことを知ることは可能なのでしょうか。
一部の人々は、「運命」という考え方を元に、「それができる」と主張しています。
一方、多くの人はそれらの主張を退け、「自分の将来を知ることなどできない」と述べます。
では、何か超自然的なものに頼るのではなく、膨大なデータでトレーニングした最新のAIを用いるならどうでしょうか。
理論上は「どんな人々が、どのように生きるか」といった傾向を見つけ出し、それを元に科学的に人の将来を予測することはある程度可能だと考えられます。
リーマン氏ら研究チームは今回の論文で、それを実際に行ったと報告しています。
彼らは、「life2vec」と呼ばれるモデルを開発し、「運命計算機」とも言える機能を持たせることに成功したのです。
